この記事を読んでいるあなたは、
- 社内ニートとは何か知りたい
- 社内ニートの特徴を知りたい
- 社内ニートが生まれる原因を知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、「社内ニートの特徴や原因、脱出方法」についてお伝えしていきます。
社内ニートとは
社内ニートとは、会社員として雇用されているものの、仕事が与えられず暇を持て余している労働者のことを言います。
社内失業者とも呼ばれ、様々な理由で十分な仕事が与えてもらえませんが、他の社員と同じ勤務形態で給料も支給されます。
仕事を与えられたとしても、雑務のようなスキルや能力のいらない単純作業ばかりです。
一見楽してお金がもらえるため得していると思われがちですが、仕事がもらえない状況や会社での過ごし方についてなど、辛いと悩んでいる社員が多いのが現状です。
社内ニートになりたい訳ではなくても結果的にこのような状況に陥ってしまうため、どのように改善すれば良いかもわからず人知れず悩んでいる場合が多いです。
社内ニートと窓際族の違い
社内ニートと窓際族の違いは、窓際族が定年の近い中高年に向けて使われるのに対し、社内ニートは20代や30代の若年層に使われるところです。
窓際族とは、会社内で出世コースから外れてしまった中高年をさす意味で使われるため、似ているようですが使われる背景は異なってきます。
20〜30代の若年者は、中高年とは違って価値ある仕事につながる人脈やスキルを作っていくチャンスも与えられないため、将来に強く不安を感じてしまう傾向があります。
社内ニートの特徴
ここでは、社内ニートの特徴について解説していきます。
仕事や業務を任せてもらえない
社内ニートの人は、仕事や業務を任せてもらえません。
この「仕事を任せてもらえない」というのは、社内ニートの最大の特徴ととなっており、理由は様々で会社側にも社員側にもあります。
仕事をしたいけれど出来ない状況は、会社に必要とされていない、自分のいる意味がわからないと感じ自尊心が傷つきやすく、メンタル的にとても辛いものです。
トイレ・休憩の頻度が多い
社内ニートの人は、トイレ・休憩の頻度が多いです。
仕事がなく時間を持て余してしまうため、トイレや休憩の頻度が増してしまいます。
デスクに向かってすることがないという状況も、社内ニートにとっては辛いものです。
仕事がないことへの罪悪感や周囲の目線から逃れたいという気持ちから、目の届かない場所へと避難することを目的にしている場合もあります。
就業時間に暇つぶししている
社内ニートの人は、就業時間に暇つぶししていることが多いです。
会社に来ても仕事が与えられないため、スマホやパソコンでネットサーフィンやSNSチェックなどで時間を潰している場合が多くあります。
これは周囲への罪悪感から、パソコンに向かっていれば仕事をしているように見えるためです。
また、開き直ってスマホやパソコンでゲームしているという人もいます。
雑用だけしている
社内ニートは、雑用だけしています。
仕事を振られても、誰でも出来るような簡単な単純作業であることが多いのが特徴です。
例えば、掃除やお茶くみ、資料のコピーなどの雑務ですが、任されてもすぐに終わってしまうような単純作業です。
簡単な作業でも、時間をかけてゆっくりと行なっているのが時間を持て余している表れです。
入社したばかり
社内ニートは、入社したばかりに陥ってしまうことがあります。
入社して間もない頃は何をすれば良いかわからないため、社内ニートとなりやすいです。
入社したばかりでは、出来る仕事が少ないのは仕方のないことです。
会社側がしっかりとした研修制度が整っていない、あるいは必要な人員がいないということであるため、フォローがあれば脱出できます。
社内ニートが就業時間にしていることの例
社内ニートが就業時間にしていることには以下のようなものがあります。
居眠り・睡眠
社内ニートの人は就業時間に居眠りや睡眠をしています。
社内ニートの中で、その立場に開き直っている人は、居眠りや睡眠をしている場合もあります。
またやる事がないため、意図していなくても眠気に襲われてついつい寝てしまうというケースもあるでしょう。
周りへの印象も良くないため、さらに社内ニートから抜け出せなくなってしまいがちです。
トイレでスマホいじり
社内ニートの人はトイレでスマホいじりをしています。
社内ニートはトイレに行く頻度が多く、なかなか帰ってこないという人は、もしかしたらスマホいじりをしているかもしれません。
スマホは、トイレへ持ち込みやすく、なんでも出来てしまうため、時間を潰すには良い手段です。
やる事がないことへの罪悪感や周期の視線から逃れるためにトイレへ逃げ込み、時間を潰している場合もあります。
ネットサーフィン
社内ニートは、ネットサーフィンをしています。
自分のデスクに座ってパソコンに向かっていれば、仕事をしているように見られるため、パソコンでネットサーフィンしていることが多いです。
ネットサーフィンは、時間を使いやすく気軽に出来てしまうため良い暇つぶしの方法です。
しかし会社のパソコンでネットサーフィンをしてしまうと、閲覧履歴のログがとられている事があるため控えた方がいいでしょう。
YouTube鑑賞
社内ニートは、YouTube鑑賞をしています。
YouTube鑑賞も、時間を使いやすく手軽な暇つぶし方法です。
始めはこっそりネットサーフィンをしていましたが、どんどんエスカレートしていきYouTube鑑賞をし始めてしまうパターンが多いです。
しかし勤務中の動画鑑賞は、周りに知られてしまう可能性もあり控えた方が良いでしょう。
社内ニートになる理由・原因
ここでは、社内ニートになる理由や原因を解説していきます。
仕事でのミスや失敗が多い
社内ニートになる理由や原因として、仕事でのミスや失敗が多いことがあります。
仕事は効率よく正確に業務を回すため、ミスや失敗がない人に任せたくなるものです。
逆にミスや失敗が多く、やる気や向上心の感じられない人は、仕事を任せられないと思われてしまいます。
また、社員個人の問題として考えられがちですが、ミスや失敗の起こりやすい環境を作っている会社側に問題がある場合もあるため注意が必要です。
仕事を覚えられない
社内ニートになる理由や原因として、仕事を覚えられないことがあります。
何度も仕事を教えても覚える気がなく、一度言ったことをすぐに忘れてしまうような人は、仕事を任せられません。
また指導する側も、伝わらないと諦めてしまう場合もあるでしょう。
指導を受ける時にはメモを取る、指導後に繰り返し復習するなど、やる気のある姿勢を見せることで印象を変える事ができます。
スキルが足りない
社内ニートになる理由や原因として、スキルが足らないことがあります。
会社は仕事の効率やレベルを高めるため、スキルがある人に仕事を任せることが多いです。
仕事に必要なスキルが足らない、ミスが多い人には、大事な仕事を任せられません。
そのため、雑用のような単純作業が回ってくるようになってしまいます。
誠実さがない
社内ニートになる理由や原因として、誠実さがないことがあります。
誠実さが足りない人は、周囲の人と信頼関係を築くのが難しいです。
提出期限を守らない、人の話を聞いていない、自分のミスを受け入れないなどの姿勢は周囲からの信頼を損ねてしまいます。
そのため、一緒に仕事したい、仕事を任せたいと上司や同僚に感じてもらえなくなります。
受け身で仕事をしている
社内ニートになる理由や原因として、受け身で仕事をしていることがあります。
仕事をする上では、自分から積極的に役割を見つけて行動する姿勢が大切です。
受け身の姿勢では、上司や同僚にやる気がない、向上心がないなどと判断されてしまいます。
積極的に上司の指示を仰ぐ、自分ができる仕事を見つけていく事で周囲の印象を変えることができるでしょう。
社内ニートが会社や上司によって発生する理由・原因
ここでは、社内ニートが会社や上司によって生まれる理由や原因について解説していきます。
人員過多になっている
社内ニートが生まれる理由や原因として、人員過多になっていることがあります。
会社の業績に変化が出たりすると仕事量が減ってしまい、仕事量に対し人員過多になってしまう事があります。
また新入社員が入る時期や新設部署の場合は、予定以上の人員となってしまったり仕事量が少なく設定してあったりするため、人員過多になりやすいです。
人員過多になると、一人一人に割り当てられる仕事量が減ったり、仕事の割り当てに偏りが出てきたりしてしまうことで、仕事を振られない社員が出てきてしまいます。
部署の人数に偏りがある
社内ニートが生まれる理由や原因として、部署の人員に偏りがあることがあります。
会社の部署編成などによって部署の人数に偏りがある場合は、仕事量に対し人員のバランスが偏ってしまい、社内ニートが生まれてしまう場合があります。
仕事量と人員のバランスが偏っていると、仕事のできる社員に仕事が割り振られることが多くなります。
人員配置のバランスを適切に直すことで改善できるでしょう。
信頼関係がない
社内ニートが生まれる理由や原因として、信頼関係がないことがあります。
信頼関係が築けていない部署や会社では、コミュニケーションが円滑でないことや情報共有が出来ていないことで、社員が困っていることを共有できなかったり指導が行き届かなかったりして社内ニートを生んでしまうことがあります。
ミスが生まれやすくなり、仕事がうまく処理できない社員は仕事をもらえなくなってしまいます。
部署内あるいは社内全体の信頼関係を構築する必要があります。
教育・指導環境が悪い
社内ニートが生まれる理由や原因として、教育・指導環境が悪いことがあります。
教育システムが適切でない、指導する側のスキルが十分でない場合、仕事がうまく進めることができない社員は社内ニートとなりやすいです。
特に新入社員は、環境に馴染みにくく自身で困難を乗り越えることも難しいため、社内ニートに陥りやすくなるでしょう。
教育・指導環境の見直しと改善を図り、適切な教育・指導を受ける事ができるようにする必要があります。
上司からの指導・教育がない
社内ニートが生まれる理由や原因として、上司からの指導・教育がないことがあります。
上司が故意に指導や教育を行わない、あるいは上司の指導力がない場合もあります。
新入社員に対しては、長期的な教育が必要です。
指導をし見守るよりも、自分でやってしまった方がスムーズで早いため、適切な教育を行わないといったケースもあるかもしれません。
上司の教育・指導力を伸ばすような働きかけが必要です。
社内ニートになってしまう人の特徴
ここでは、社内ニートになってしまう人の特徴を解説していきます。
仕事にやりがいがない
社内ニートになってしまう人の特養として、仕事にやりがいを感じられないことがあります。
仕事の充実感や達成感といったやりがいは、仕事をこなすことで得る事ができます。
そのため、仕事がないということは、やりがいを感じられなく、自己成長もできない状況に陥ってしまうでしょう。
職場で孤独感を感じてしまう
社内ニートになってしまう人の特養として、職場で孤独感を感じてしまうことがあります。
社内ニートには、仕事をする上での同僚や上司と関わる機会が少ないため、社内で孤立してしまうことが多いです。
また仕事をしていないことへの罪悪感から、他のスタッフとの距離が出来やすいです。
将来に不安がある
社内ニートになってしまう人の特養として、将来に不安があることがあります。
仕事をしていないためスキルアップやキャリアアップが出来ず、社内ニートは将来に不安があることが多いです。
また人員削減となった場合に、職場に必要とされていないと感じて不安に感じてしまうこともあります。
就業時間中に暇になってしまう
社内ニートになってしまう人の特養として、就業時間中に暇になってしまうことがあります。
仕事はないですが就業時間は他の人と同じであるため、就業時間中はする事がなく時間を持て余してしまいます。
始めはマニュアルを読んだり調べ物をしてみたりと暇な時間がずっと続くため、徐々にする事がなくなってしまいます。
そして時間の経過が遅く感じ、何をして暇を潰すかを常に考えてしまうようになります。
社内ニートでいると今後どうなるのか
社内ニートでいると以下のようになります。
昇給しずらくなる
社内ニートになると、昇給しづらくなります。
当然ですが、仕事を与えられていないと仕事に対する評価は上がらないでしょう。
昇給しづらく、給料は不安定であることも多いです。
給料が十分でないと、転職活動をしたくても辞められないため、身動きが取れなくなってしまいます。
キャリアアップが見込めない
社内ニートになると、キャリアアップが見込めなくなります。
仕事をしていないと職業上で必要な経験を積む事ができなく、キャリアアップが難しくなります。
スキルアップできる手段がないため、自分の将来やキャリアの不安を抱えている人もいます。
転職活動に取り組む際にも、スキルがないため周囲より不利になりやすいです。
人員削減の候補になりやすい
社内ニートになると、人員削減の候補になりやすいです。
業績悪化などで社内で人員削減が必要になった場合、仕事をしていなく生産性がないため候補となる可能性が高いです。
また社内ニートは職場での人間関係も築けていないことが多いため、リストラされやすいと言えるでしょう。
社内ニートを脱出する方法
社内ニートを脱出する方法には、以下のようなものがあります。
原因を理解する
社内ニートを辞めるには、原因を理解してみましょう。
社内ニートとなってしまう原因には、さまざまなものがあります。
まずは自分の仕事に対する姿勢が問題なのか、会社組織の体制の問題なのかを明確にすることで解決策が見えてきます。
自分が原因である場合は、その姿勢を改める事が必要です。
また会社組織に問題がある場合は、自分で組織を変えることは困難なため、環境を変えることが必要です。
スキル・経験を積む
社内ニートを辞めるには、スキル・経験を積んでみましょう。
パソコンスキルや英語など仕事に活用できる能力を身につけたり、興味・関心のあるジャンルで専門的な資格をとるのも転職に役に立つかもしれません。
独学でも良いですし、1人ではどうしたら良いかわからない場合にはセミナーなどを受けてみても良いでしょう。
キャリアプラン・将来について考える
社内ニートを辞めるには、キャリアプラン・将来について考えてみましょう。
将来どのような仕事をしていたいか、どのような生活をしていたいかを具体的に考えてそれに向けての目標を立ててみます。
目標に到達するには、どのようなスキルや資格が必要かを明確にして取り組んでみましょう。
自分では難しい場合には、キャリアアドバイザーを活用してみても良いかもしれません。
資格の勉強をする
社内ニートを辞めるには、資格の勉強をしてみましょう。
会社の業務に関連のある資格や、それ以外でも専門性の高い資格であればスキルアップや転職活動に有利になります。
資格の勉強は時間を要するため、暇つぶしをしている時間を活用すると良いでしょう。
オンラインセミナーを受ける
社内ニートを辞めるには、オンラインセミナーを受けてみましょう。
現在はオンラインで行うセミナーが多数あり、会場へ出向く必要がなく便利なため、ぜひ活用しましょう。
オンラインセミナーは、パソコンとネット環境が必要であるため準備をする必要があります。
なお会社の業務に活用できる分野であれば、助成してもらえる場合もあるため、調べてみると良いでしょう。
社内ニートの特徴や原因まとめ
この記事では、「社内ニートの特徴や原因、脱出方法」について紹介してきました。
社内ニートとは、仕事を与えてもらえず、勤務時間に暇つぶしや雑用、トイレ休憩ばかりしている特徴があることがわかりました。
原因が自分自身にある場合と会社組織に原因がある場合があり、自分の勤務姿勢を改めることや職場環境を変えることで改善が期待できます。
社内ニートについて悩んでいる方は、少しずつ環境を変える行動をしてみてはいかがでしょうか。